• ホワイトニングは歯にしみる?

歯にしみる事ってありますか?

ホワイトニングと知覚過敏

氷や冷たいアイスを食べて歯にしみるような感じで、ホワイトニングをしているとたまにツキンと軽い一瞬の痛みがあることがあります。ホワイトニングの薬が浸透する過程で、歯の神経を刺激して起こる現象で、健康な歯の人にも起こることがあります。

歯の構造は表面がエナメル質、その奥に象牙質があり、さらにその中心にある神経を保護しています。この象牙質に何らかの刺激が加わると、痛みを感じるのですがこの症状を知覚過敏といいます。エナメル質には知覚がありませんが、歯ぎしりや食いしばりによって歯の先が削れてしまっている場合や、歯の根元がくびれてしまっている場合、年とともにエナメル質が薄くなってきた場合は、象牙質まで刺激が届きやすくなってしまいます。また、エナメル質のひびや詰め物の隙間からも刺激が届きやすくなります。

ホワイトニングの薬は成分としては、金属の器具などを消毒する劇薬と似ています。傷口に消毒薬がしみるのと同じことが歯でも起こると考えると分かりやすいです。象牙質が出てしまっているところはいわゆる傷口と同じで、しみやすいのす。ただ、このしみは歯に対して害はなく一過性のものなので、ホワイトニング後、しばらくするとしみはなくなります。もし知覚過敏が起こった場合には、知覚過敏用の歯磨きやフッ素配合の歯磨きを使用することでおさまりまやすくなります。

ホワイトニングの長所と短所

ホワイトニングの長所

  • 健康な歯を削ったり、傷めたりする事は一切なく、歯を白くすることができます。できるだけ健康な歯は削りたくない、自分の歯を自然に白くしたい・・と思っている方向いています。
  • 最短で通院1回だけで白くすることができるシステムもありますので、時間がない結婚式やパーティの直前でも大丈夫です。
  • 歯の中に入った色素を抜くことで白くしていくので、透明感のある自然な白さになります。某野球選手の様に白すぎると不自然では?と思っている方も安心です。
  • 回数や方法によって、白さを調整でき、好みの白さにできます。少しだけ白くしたい場合や、他人に気づかれずにだんだん白くすることも可能です。
  • 一切歯を削らないので、自分の歯がある限り、何度でも繰り返しホワイトニングをやくり返すことができます。
  • セラミックなどの人工物で白くした場合、1本あたり十数万円位かかってしまいますが、ホワイトニングなら1本当たり数千円からできます。

ホワイトニングの欠点

  • 元々入っている、セラミック等の詰め物、プラスチック製の入れ歯など、人工のものは白くすることができません。お口の中にこういったものがある場合は、ホワイトニングの後に、白い物に代え直したほうがいい場合があります。
  • ホワイトニングは、歯の中の色素を抜いて白くするため、残念ながら紙のような均一な白さにはなりません。ペンキを塗ったような真っ白な歯をご希望であれば、セラミックやマニキュアという方法になります。
  • 歯の色がかなり濃い場合や、歯に縞模様がある場合、神経がない歯などは、回数がかかったり、色ムラが出て均一に白くできない場合があります。
  • ホワイトニングによって得られる白さは、永久ではないので、白さを保つにはある程度、定期的なメンテナンスが必要です。
  • 歯の状態によっては、ホワイトニングの薬がしみることがあります。通常は24時間以内に収まり、悪影響はありませんが、安過ぎるホワイトニング等の場合、無資格者が行ったり、薬剤が偽物の可能性も高いので危険な事があります。