• 神経がない歯のホワイトニング

神経がない歯でもホワイトニングで白くできますか?

歯の神経がないと黒くなる!

虫歯治療などで神経を抜いた歯は、栄養が行き届かないので時間がたつと暗くなってきます。
こういった歯は、通常のホワイトニングでは白くなりにくく、また後戻りもしやすくなってしまいます。以前はウォーキングブリーチと言って、歯の中に過ホウ酸ナトリウムと過酸化水素を混ぜ合わせた高濃度のホワイトニング剤を封入し、1週間ごとにお薬を交換して白くする方法が、一般的だったのですが、痛みも出やすく効果も不安定なため、あまり行われなくなりました。現在では、1回で白くなる効果の強いオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせて行うことが安全で確実であるといえます。

他には歯の表面にマニキュアを塗る方法があります。マニキュアであれば確実に白くすることができますが、歯に厚みが出てしまう事と、透明感のない不自然な白さになるという欠点があります。

アメリカのホワイトニングシステムは、日本人に強すぎない?

日本人は欧米人に比べて、エナメル質が薄くできています。エナメル質が薄いと、神経までの距離が短く、ホワイトニングの際にしみやすいのですが、これは薬剤濃度と関係があります。お薬の濃度が高いと、光を当てなくても短時間で知覚過敏が起こります。光を使用していないシステム(オパールエッセンス BOOST)は40%等の高濃度の薬剤を使用していますので、日本人の場合は白くなる前に短時間でしみてしまう可能性が高いのです。
これに対して25~30%程度のしみにくい成分を同時配合してある薬剤を使用し、特殊なライトや触媒を使用しているシステムは、効果を保ったまま、薬剤の濃度が低くできるために、エナメル質の薄い日本人でも、1回で長時間のホワイトニングが可能になります。この方が、安全で、日本人向きといえます。このシステムの中でもおススメなシステムは、東京のホワイトニング院で唯一行われているもので、後ほど述べる「マイスタープラスホワイトニング」と名づけられているホワイトニングです。

いずれにしても、ホワイトニングの効果や知覚過敏の程度は、人種よりも個人個人の歯の質や歯の色素の沈着状態によっても変わってきますので、日本人だからこのホワイトニングの方がいい、というわけではありません。ホワイトニング専門の歯科医院で歯科医師の先生に、自身の歯をよく診査してもらってから、しみやすさと希望するホワイトニングの効果で選ぶ方がいいと思います。

市販のホワイトニング剤や歯磨き剤で歯を白くすることはできますか?

日本製の歯磨き粉では歯を白く出来ない

残念ながら日本では現在のところ厳しい薬事法に取り締まられている関係で、市販されている歯磨きやジェルなどには、本来の脱色効果のあるホワイトニング剤の成分を入れる事は禁止されています。中には「歯を白くする」や「ホワイトニング」と謳っている製品がありますが、これは歯の表面の汚れや色素を落とすだけで、いわゆる「クリーニング」効果のみです。このクリーニング効果でも、「歯を白くする」や「ホワイトニング」と表示していいグレーゾーンを突いて、店頭にならんでいるため、誤解が生じています。歯の表面の着色は、頑張って上手に磨けば、市販の歯磨きやジェルで落とすことができるかもしれませんが、歯自体の黄ばみを白くするには、歯科医院でホワイトニングを受けるしかありません。
また、近年、急速に店舗が増えている「エステサロン」の「セルフホワイトニング」という方法ですが、これも歯の表面の汚れを落とすのみの「クリーニング」なので、歯自体の色を白くする事は出来ません。「ホワイトニング」という言葉に騙されてしまい、効果が無いのに何度も通っている人も多いそうです。

安易に手軽なホワイトニングにお金を無駄にしてしまう前に、よく吟味して本当に安全で効果のあるホワイトニングを歯科医院で行うことで、後悔することは無くなると思われます。